仕事時間の多くを自宅で過ごすため普段着で仕事をしていますが、大事な打合せの時だけスーツを着ることがあります。そのスーツ代は必要経費になりますか?打合せというものがなければ決して買うことはないですし、私にとってはある種作業着のようなものですので、必要経費のような気がしています。(30代 男性)
A
私も普段はあまりスーツを着ませんのでとても親近感の持てるご質問です。が、結論から言うとスーツ代を経費とすることは相当に困難です。
おっしゃるとおり作業着は原則として経費となります。その基準は「もっぱら勤務場所だけで着用されるもの」とされています。それに対してスーツは打合せ以外にも冠婚葬祭や気合いを入れたデートの際に着用することもあるかもしれません。まあ日常的にツナギを着てらっしゃる方もいますし、勝負デートに寅一のドカジャンでキメる方もいると思います。が、一般論としてはスーツの方が色々な用途が考えられますよね。税法は「一般論として」判断をしていきますので、スーツがダメなのはやむを得ないかなと。
過去に(相当昔ですが)そういった判決も出てしまっていますので。
ちなみに、私が今まで「このスーツ代は経費なんだろうな」と思ったケースは2つ。
1つがホストの方のスーツ。戦闘服だと判断しました。
もう1つはコスプレ女子が買った男性用スーツ。逆に普段着る目的がわかりません。
それくらいの強い理由をいただければ、私も共に税務署と戦う覚悟が固まります。まずは私(というより税理士全般)を納得させる物語を考えてみて下さい。