Q
20代の会社員です。昨年に転職をし、東京都内に転居したところ急に住民税が上がってしまいました。毎月4万円が天引きされている給与明細をみると憂鬱になります。引っ越した場所が悪かったのでしょうか。(20代男性)

 

A
一部自治体に例外はありますが、住民税は基本的に前年の所得をベースとした全国一律の税率(10%)となっています。
ということは住民税が上がったということは単純に所得が増えたということです。
毎月の天引き額は高所得者の宿命と考えていただくしかありませんね。
給与の面だけ見ると良い転職になった証なのではないでしょうか。

ただ、いかに天引き額が憂鬱の種であっても、外でその金額について口外はしない方が良いと思います。
ちょっと頑張れば住民税の額から年収をイメージすることが可能だからです。
もちろん個人の事情によって違いは出てきますが、給料と住民税の関係は以下のような感じです。

給料年額300万円 → 住民税 月額13,400円くらい
給料年額500万円 → 住民税 月額26,200円くらい
給料年額700万円 → 住民税 月額39,900円くらい
給料年額1,000万円 → 住民税 月額62,400円くらい
給料年額2,000万円 → 住民税 月額145,700円くらい
※社会保険や生命保険に加入していない独身者の場合
※金額はかなりザックリした計算です。

あなたがご結婚されていて社会保険にも加入しているとするならば、おそらく800万円から900万円ほどの給料年額なのだと想像されます。
一般的に家賃は給料の3割くらいとすると、ご自宅の家賃は月20万円ほどになのではないでしょうか。
それほどの家賃を支払うのであれば、かなり良いご自宅を購入することも可能かと思いますので、賃貸でなくご自宅をご購入いただき、住宅ローン控除を受けて税金を安くするというのも一つの手かもしれませんね。

などという生々しい想像もできてしまいますので、給料自慢をしたいようなとき以外は極力天引き額については伏せておく方が良さそうです。